(事例10)築25年のアパートを取り壊した
今回のケースは都心から40分程離れたところに築25年の単身者用のアパートを所有している70歳代の大家様のケースです。
その大家様は現役時代は会社勤めをしながらアパート管理をし、管理会社に委託をしていました。
退職後はご自分で直接管理する様になりました。
元々そのアパートは住宅地の中で広い通りに出るには細い道を通っていく様な立地です。
また25年前は近くに大きな工場もあり単身者需要も望めた所でしたがその工場も閉鎖してしまい単身者需要も望めなくなりました。
築15年ぐらい経過してくると全体の3割が空室状態になり、
その都度賃料を下げたりして空室を埋めようとしましたが上手くいきません。
またアパート全体の補修費・建築費用の為のローン返済等あり管理に困難が生じてきました。
その為苦肉の策で外国人に貸す事となりました。当初は賃料の安さもあり外国人入居者が集まりました。
その後は空室が出てもまた新たな外国人が借りるといった形で空室問題は解決している一方、
マナーの悪さから日本人入居者が退去してしまい外国人専用アパートの様になってしまいました。
そんな中一人の外国人入居者が賃料滞納の後所在不明になったり、
使い方マナーの悪さからゴキブリが大量発生しトラブルになったりもしました。
大家様は段々とストレスも溜まり悩んでいました。
そんな中で知り合いからクリニック開業の話を耳にしました。
大家様も常々アパート経営に煩わしいさを感じており別の運用を考える様になりました。
最終的にはアパートを解体して心療内科クリニックを誘致する事となりました。
賃料的にはアパート経営をしていた時の賃料の方が多いですが、
今までの管理していく事への大変さからすればクリニックに貸しておいた方が良かったと思われています。
今回の内容もマニアックな話で申し訳ございません。
今後も1話毎にご紹介致します。
また来月、弊社のホームページをご覧になって下さい。
~郊外の地主を救う クリニック土地活用(書籍) 第4章より~