(事例1)息子様の説得でクリニック誘致が決まる
市街化区域内で畑を営んでいたご高齢の地主様の事例です。
当初ご自宅にお伺いした際ご本人は寝たきり状態で畑の耕作は奥様と息子様で営んでいました。
該当地は生産緑地の指定は受けていませんでしたが、農地に準ずる課税を受けていました。
畑から得られる収穫物は自家消費するか、もしくは親戚に分け与えていました。
面積は約250坪でクリニックとしては少々狭かったのですが、
近隣に住宅も多く居住者が自転車で通院するには条件は整っていました。
初めに地主様宅にお伺いした際にお会いした方は地主様の奥様でした。
クリニック用地として貸地の依頼をした時、奥様のお考えは畑に対する
愛着も強く今後も畑として運用するお考えでした。また30年のいう
契約期間もご本人からすれば永く自分だけでは面倒できないという
お考えでした。その後再度お伺いしましたが状況は変わらず貸すという
お考えには至りませんでした。
そんな中息子様から連絡を頂き状況が変わりました。
息子様も畑仕事の手伝いをされてみえましたが通常は会社勤めをされており
平日畑仕事はできません。また年齢は50歳過ぎの方で定年後の事を考えると
このままの状態で畑の維持をする事に対して後ろ向きのお考えでした。
息子様から連絡を頂いたきっかけは弊社がお伺いした際には息子様はいらっしゃらなかったのですが、
後に弊社の会社案内をご覧頂きご興味を持って頂きました。
その後順調に進み小児科クリニックを開業する事になりました。
今回のケースの様に地主様は高齢で土地に対する愛着も強く「貸す」事に
抵抗があっても受け継ぐご親族の方のお考えと異なるケースもあります。
実際に会社員の方が相続された田畑を長期に渡り維持管理する事は大変な事です。
もし今回の様な事でご相談等があれば是非岡田組にご相談下さい。
今回の内容もマニアックな話で申し訳ございません。
今回から第4章のはじまりです。今後1話毎にご紹介致します。
また来月、弊社のホームページをご覧になって下さい。
~郊外の地主を救う クリニック土地活用(書籍) 第4章より~